美容皮膚科について
皮膚科医が美容上の悩みを解決します
美容皮膚科は、お肌を「美しく変える」診療科です。
しみやしわなどをはじめとする美容上の悩みを解決し、さらに美しく変わりたいというご要望にお応えすることを目的にしています。
美容皮膚科では皮膚科専門医が、医学的なエビデンス(科学的な根拠)に基づいた治療が行われますので、安心して受診頂けます。
以下のような治療を基本的に「自由診療」にて行っておりますので、ご相談ください。
当院の美容皮膚科の主な対象疾患
しみ・肝斑
しみとはメラニン色素が肌に沈着してできる、薄茶色から濃褐色の斑点のことです。しみの原因は紫外線や老化、ホルモンバランスの乱れ、遺伝的要素など様々です。肝斑とは、頬や額、鼻の下などに左右対称にできる薄茶色のしみのことです。
当院ではしみに対するレーザー、上記疾患に対する内服薬・外用薬の治療を行っております。
- Qスイッチルビーレーザー
- ハイドロキノン(外用)
- トレチノイン(外用)
- アスタキサンチン配合ジェル(外用)
- トラネキサム酸内服、ビタミンC内服
全体的なしみ・くすみ
そばかす(雀卵斑)
日光が当たる部位の顔面、頸部、前腕などに生じますが、多くは鼻を中心に小さく茶色いしみが散らばったように発症します。10代の頃から発症し、しみと比べて斑点が細かいのが特徴です。なお原因としては、紫外線や遺伝的要素が大きいと考えられ、色白の方が発症しやすいと言われています。
しわ
しわとは、皮膚表面に生じた細い筋目のことです。しわの原因は様々ですが、老化による肌の弾力低下・乾燥(皮膚の水分保持力の低下)、気温や湿度の低下による乾燥、紫外線ダメージによる弾力低下、加齢による女性ホルモン量の低下などがあります。当院では処置や外用薬による治療を行っております。
にきび痕
にきびのケアが不十分だと、にきびの赤みがいつまでも肌に残ってしまったり、肌表面がクレーター状になってしまったりします。こうしたにきび痕は、以前は治療が難しかったのですが、現在では一部の外用薬やケミカルピーリングなどによる治療が可能ですので、気になる方は、ご相談ください。
AGA(男性型脱毛症)
AGAとは、男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia)の略で、思春期以降に始まり徐々に進行する脱毛症のことを言います。髪の毛が徐々に軟らかく細く短くなり、最終的には全く生えなくなってしまいます。
脱毛には特徴的な進行パターンがあり、大きく分けて「額の生え際から後退していくタイプ」「前頭部から薄くなるタイプ」「頭頂部から薄くなるタイプ」があります。髪の毛は、毛周期と呼ばれる毛の成長サイクルに従って循環しています。通常の毛周期では、毛が太くなり成長する「成長期」が2~6年、毛が退化していく「退行期」を経て毛が抜け落ちる「休止期」が数ヶ月、というサイクルです。一方で、AGAでは、この成長期が短くなってしまい、休止期にとどまってしまうものが多くなり、前頭部や頭頂部の髪が軟毛化して細く短くなり、最終的には頭髪が徐々になくなっていきます。
近年では治療方法が確立されてきており、早くから対処すればほぼ確実に予防・発毛することが可能です。
日本皮膚科学会ガイドラインによると、日本人男性の約30%がAGAであるとしており、20代で約10%,30代で20%、40代で30%、50代以降で40%以上と年齢とともに高くなる傾向にあります。ですので、まだ若いから、目立たないから大丈夫とするのではなく、できるだけ早くからケアをすることが非常に大事になります。
FPHL(女性の薄毛)
脱毛症は男性の前頭部と頭頂部に起こるのがよく知られていますが、女性でも年齢とともに脱毛症が出現することがあり、近年は女性型脱毛症(FPHL:female pattern hair loss)と呼ばれております。頭頂部の比較的広い範囲の頭髪が全体的に薄くなるパターンとして観察され、特に、40代以降の方で多くみられます。女性特有の薄毛の原因として、出産後や更年期障害によるホルモンバランスの乱れなども関係してきます。
- パントガール(内服)
- ミノキシジル1%(外用)
多汗症
多汗症とは手足やわきの汗が通常の人よりずっと多く、そのために生活に支障をきたしている状態です。
「足から汗がいっぱい出て、嫌な臭いがする」「わきの汗が多く、冬でも衣服がぬれてしまう」
こうした症状でお困りの方が少なからずいらっしゃると思います。こうした多汗症には、以下のような治療法があります。
- 外用薬(ソフピロニウム臭化物;わきに限り保険適応、塩化アルミニウム液)
- プロバンサイン内服(保険適応)
- ボトックス治療(わきに限り保険適応)
- ボトックスとは
- ボトックスとは、ボツリヌス毒素(ボツリヌス菌が産生する毒素)から抽出した成分のことです。ボツリヌス毒素はその名の通り、毒性の高いものなのですが、ボトックスはそこから毒性を除去しているので、安全に使用できます。皮下にこのボトックスを注射して、交感神経から汗腺への刺激の伝達をブロックすることによって発汗を抑えます。手足、わきなどに用いられます。大変よく効く治療なのですが、ボトックスの効果はずっと持続するわけではなく最大で6ヶ月ほどなので、継続的な治療が必要です。